帰還型アンプの続きOPアンプ - フルバランスアンプ (X_Under bar)

        
2019/09/23

帰還型アンプの続きOPアンプ

最近のOPアンプは、残留ノイズや歪みが桁違いに良くなっています。
例として最近発売されたOPアンプ OPA1656の主な仕様を抜粋してみました。

■OPA1656の仕様内容
01-OPA1656仕様

仕様で気になる部分にアンダーラインを入れています。
先ずオープン・ループ・ゲインが150dBもあります。
少し前のOPアンプのオープン・ループ・ゲインは100dB~120dBくらいですので、30dBほどゲインが高くなっています。
そして出力がレール・ツー・レールのコレクタ出力です。(最近のOPアンプはレール・ツー・レールが多くなっています)
レール・ツー・レールは、電源電圧を有効に使えて低動作電圧使用で効果があります。
その代わりにトレードオフなんでしょうが、コレクタ出力なので出力インピーダンスが高いです。
この高い出力インピーダンスを帰還を使ってインピーダンスを下げています。
参考としてエミッタ出力(左側)とコレクタ出力(右側)の特性図を載せます。
負帰還を掛けない時の出力インピーダンスです。

■エミッタ出力とコレクタ出力の比較
02-インピーダンスの比較

比較すると分かり易いと思います。
左側がエミッター出力のINA1620で、右側がコレクタ出力のOPA1612です。
なおOPA1656のデーターシートには開ループの出力インピーダンスが掲載されていませんでしたので、OPA1612のデーターを載せております。
右側のコレクタ出力(OPA1612)は出力インピーダンスがうねっています。
また左側のエミッター出力では、抵抗性の特性となっていて1MHzまでフラットです。
これに負帰還を掛けると出力インピーダンスが下がって平らになります。
歪みに関しても歪み低減回路も採用していると思いますが負帰還で下げています。
負帰還 凄い!

少し前の(だいぶ前の?)OPアンプは、今より回路がシンプルでエミッタ出力でしたので、出力インピーダンスが抵抗性で全帯域にわたってフラットでした。
それに対して現在のOPアンプは、抵抗性に誘導性や容量性を含む複雑な特性となっています。
その背景には、お客様(製品メーカー)の要望である高利得、高速、低ノイズ、低オフセット、低歪、高出力、低入力電流、低消費電力、低動作電圧、高リップル除去率、高同相除去率、低価格、の要望に答えた結果のOPアンプです。


そして昔からある高音質なOPアンプが製造中止となっています。トホホ (OPA604、OPA2604等)

帰還は薬と同じで使い過ぎると副作用がありますので適度に使いましょう。
一番ダメな使い方は、特性の悪いアンプに高帰還を掛けて特性を良くしようとするアンプです。


「ブログ村」に登録しています。
↓↓ 宜しければ下のアイコンをクリック願います。
にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

コメント

No title

おはようございます。
娘からイコライザーをと言われていますが
手持ちが有りませんので
安くて音の良いopを紹介ください。

No title

雪だるまさん、 こんばんは、

イコライザーとありますが、レコードのRIAAイコライザーでしょうか?
ローノイズでRIAAイコライザーに使えるOPアンプは、IL1115(LINEAR TECHNOLOGY)ですかね。
値段は高いです。
非公開コメント

    

プロフィール

X_Under bar

Author:X_Under bar
Full balance amplifier

カレンダー

10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

I welcome your visit.

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

QRコード

QR