初心者?のためのアンプの音質調整(11) - フルバランスアンプ (X_Under bar)

        
2016/03/09

初心者?のためのアンプの音質調整(11)

だいぶ前に書いて、UPするのを忘れていました。
前回 : 初心者?のためのアンプの音質調整(10)

前回は、プリアンプを想定しての入力や出力でしたが、今回はパワーアンプの出力回りです。
パワーアンプの負荷は、スピーカー4Ω~8Ωと低いインピーダンスですので、前回のアンプの出力回路のように出力に抵抗(R4)を入れると、アンプのダンピングファクターが増えてしまい上手くスピーカーをドライブできません。

ダンピングファクター(DF)は、アンプのスピーカーに対する制動力を表す指標で、アンプの出力インピーダンスとスピーカーのインピーダンスの比で表します。半導体アンプでは、DFが大きいほど良いとされています。
例えば:スピーカーのインピーダンス8Ω/アンプの出力インピーダンス0.8Ω = DF:10

※スピーカーのドライブ方法は、「電圧駆動」と「電流駆動」が有ります。今回の説明では一般的な電圧駆動です。

※「電流駆動」は、スピーカーをアンプのフィードバック回路に含めて(入れて)駆動する方法です。

※混同されている方が多いのですが、「電流駆動」と「電流帰還」は、違いますのでご注意下さい。

前回、抵抗(R4)はアンプを安定にさせるための抵抗と説明しました。パワーアンプではダンピングファクターを大きく取りたいわけですから、そのシリーズに入れた抵抗(R4)を外します。そのため、他の方法でアンプの安定性を確保する必要があります。また、パワーアンプの負荷はスピーカーですので、周波数によるインピーダンスの暴れもあります。
※スピーカーは、動的要素も含みますので周波数によってインピーダンスが変化します。

< パワーアンプの負荷 > 
抵抗(R4)を外しますと、スピーカーケーブルの誘導性負荷(L負荷)やスピーカーのネットワークの容量性負荷(C負荷)が直接アンプの負荷となります。それによりアンプが不安定になる場合があります。
そのため次のようなZobelフィルタ(Zobelネットワーク)やアイソレータを入れてアンプを安定化させます。



また、Zobelフィルタは、スピーカーのインピーダンスを平坦化させる効果もあります。

パワーアンプの終段はエミッタ・フォロア回路が多く、エミッタ・フォロアは容量性の負荷で発振回路になるため、発振防止の対策が必要です。

容量性負荷には、アイソレータ(10Ω//1μH)、誘導性負荷には、Zobelフィルタ(10Ω+0.047μF)を入れると安心してアンプを使う事が出来ます。
※記載されている値は、一般的な数値ですので必要に応じて調整が必要です。

Zobelフィルタは、図2、図3のような入れ方もあります。
私は図1の入れ方を採用していますが、メーカー製では図1か図2が多いようです。



アイソレータやZobelフィルタを入れると、音質が悪くなるとして入れない方もおりますが、私は過去に異常発振でスピーカーを壊しているのでこれらの回路を入れるようしています。

※掲載内容に間違いも有りますのでご注意願います。

続く


初心者のためのアンプの音質調整(1)
 
初心者?のためのアンプの音質調整(2)
 
初心者?のためのアンプの音質調整(3)
 
初心者?のためのアンプの音質調整(4)
 
初心者?のためのアンプの音質調整の番外編
 
初心者?のためのアンプの音質調整(5)
 
初心者?のためのアンプの音質調整(6)

初心者?のためのアンプの音質調整(7)

初心者?のためのアンプの音質調整(8)

初心者?のためのアンプの音質調整(9)

初心者?のためのアンプの音質調整(10)

コメント

No title

こんばんは。
アイソレータという名前なんですね。初めて知りました。
μHなので可聴帯域外のかなり高域での減衰回路ですよね。
私は同様の回路構成でmHレベルのシェルビングフィルターとして
フルレンジの高域のうるささ抑制に使ったことがありましたが、
効果テキメンという感じではなかったです。
いろいろ勉強になります。

No title

MKBさん、こんばんは、

>アイソレータという名前なんですね。
と言うみたいです。
私は、発振止めコイルと言っています。(笑
アイソレータ、効果ありますよ。

高い周波数の位相補正ですので、マイクロオーダーになります。
エナメル線を色鉛筆10回巻きとか、20回巻きとかやっていましたね。

ソレノイド・コイル 設計 ツール:
http://gate.ruru.ne.jp/rfdn/Tools/ScoilForm.asp#

No title

A2 Laboratory さん、Chaos さん、ロバートプラント さん、モック さん、カピバラ さん、ぶんぶく さん、flattwin さん、KKD_FM さん、Myu さん、nao*o*47* さん、いさおさん、こんばんは、

ナイス、ありがとうございます。

No title

雪だるま さん、 おはようございます。

ナイス、ありがとうございます。

No title

難しくて解りませんが、図解入りの丁寧な説明なので・・(^^;

ナイス!

No title

絵里奈さん、おはようございます。

ナイス! 有難う御座います。
絵里奈さんのブログの様に分かり易い内容で無いので済みません。

No title

お早うございます。

私はzobel回路のみ入れるようにしています。
デジタル回路でも『スナバ回路』として良く使っていますが、デジタルアンプ出力だと、スナバ回路と呼ぶべきなのかな?
感覚的には図1だと、高域カットに対して途中にLが挿入される事になるので、図2か図3の方が良いような気がしますが・・・

No title

Chaosさん、こんばんは、

これらの回路は、位相補正回路ですので、誘導性の負荷を重視するのか容量性の負荷を重視するのかでも変わってくるのかと思います。
過去に容量性負荷の実験をした時は、図1より少し図2の方が良かった経験が有ります。
誘導性負荷については、特に実験をしませんでしたが、同じようなことが言えるかも知れません。
オーディオメーカー各社で図1か、図2のどちらかの回路を使っていますが、設計コンセプトの違いなのでしょうね。
私は、窪田先生の本の方式、図1を使っています。

No title

miyaさん、こんばんは、

ナイス、ありがとうございます。
非公開コメント

    

プロフィール

X_Under bar

Author:X_Under bar
Full balance amplifier

カレンダー

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

I welcome your visit.

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

QRコード

QR