帰還型アンプと無帰還型アンプ - フルバランスアンプ (X_Under bar)

        
2019/09/12

帰還型アンプと無帰還型アンプ

半導体アンプの大半が帰還型アンプを採用しています。
真空管アンプでは無帰還型アンプが多いのでしょうか?
過去に出力段NO-NFBアンプ(出力段無帰還型アンプ)が流行った時期がありました。
私も窪田さん(窪田式)のアンプを何台か自作しました。
終段(一番最後のパワーMOS-FET)を無帰還にしたアンプでしたが、DCオフセットに悩まされました。
結局DCオフセットで再調整が多く、NO-NFBアンプは途中で止めてしまいました。

無帰還(無帰還型)アンプの定義と言うか、どのような回路が無帰還型アンプか分かり辛いですよねぇ。
世間一般には(確かではないです)、無帰還(無帰還型)アンプとは、出力から入力に帰還(NFB)ループで電圧帰還されていないアンプだそうです。
先の終段だけの無帰還は、無帰還型アンプとは言わないそうです。(窪田式 出力段NO-NFBアンプ)

■下記の回路が帰還と無帰還アンプです。
01-帰還・無帰還
この絵だとアンプ全体に掛ける帰還(NFB)ループなので「オーバーオール帰還」とでも言うのでしょうか。
但しトランジスタのエミッタに入れるエミッタ抵抗での電流帰還は、局部帰還(局部電流帰還)なのでこれは帰還に含めないそうです。

■エミッタ抵抗を入れた局部電流帰還
02-エミッタ抵抗
電流帰還もちゃんとした帰還だと思いますが?

アンプの出力から入力に帰還(NFB)ループで電圧帰還されなければ無帰還(無帰還型)アンプです。
この無帰還(無帰還型)アンプの定義と言うか、取決めは考えるところがあります。

無帰還(無帰還型)アンプが音か良いとか悪いとかは別の話として帰還型アンプについてです。
帰還を掛けると何が良くなるのか。(ここでは電圧帰還と電流帰還を含めた話しです)
・歪みが減る
・ノイズが減る(S/N改善)
・出力インピーダンスが下がる
・周波数特性が良くなる
・増幅率(利得)を一定に保つことが出来る
・温度や素子の影響を受け難くなる
良いこと尽くめww

良いところを書いたので帰還の悪いところ
・位相補償回路が必要
・回路設計が悪いと正帰還となり異常発振する
・増幅率(利得)が減る
・多量の帰還を掛けるとTMI歪みが発生(マッティ・オタラ氏、懐かしい)

ところでオペアンプ(OPアンプ)に「電圧帰還型アンプ」と「電流帰還型アンプ」があります。
ここのところが混乱し易いです。エミッタ抵抗での局部帰還(局部電流帰還)とは違います。
一般のオペアンプは電圧帰還型アンプが多いですが、広帯域で高スルーレートのオペアンプに電流帰還型アンプがあります。

■電圧帰還型アンプ
03-電圧アンプ

■電流帰還型アンプ
04-電流アンプ
電流帰還型アンプは、アンプ出力から反転入力端子(-端子)に帰還を掛けてその誤差電流に応じた信号を出力します。
オーバーオールで帰還を掛けていますが電流帰還?なので、上記の決め事からすると無帰還型アンプとなってしまいますが違うでしょうねぇ?? (;^_^

■電流帰還型アンプの動作図
05-動作説明
なお電流帰還型はマイナス入力の入力インピーダンスが低いので電圧帰還型OPアンプのところに電流帰還型OPアンプを使うことは出来ません。また、電流帰還型OPアンプの入力は差動アンプでは無いので、如何しても温度によるDCドリフトが生じ易いです。高周波特性は素晴らしいです。それと周波数の管理がし易い(ゲインを変えても周波数帯域が変らない)のも特徴です。
アキュフェーズさんのパワーアンプは電流帰還型アンプですね。

続きます


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No title

良い話題です
続きを期待します。

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雪だるまさん、 こんばんは、

たいした内容では無いですが、ありがとうございます。
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